arneの森








ケサランパサランみたいなmillnidoと、
互いに写真を撮り合ったり、オムライスやソフトクリームを食べたり、
ひつじのせなかをなでて体温をかんじたりした土曜日

かえりみちは斜陽の森で遊んでみる

カノジョの小さな足音と、か細い沢のせせらぎ
見上げると新緑のテキスタイルがまぶしくて手をかざした

小道には様々な種類の野花が咲き乱れていた
色とりどりの絵の具をスタンプしていったみたいじゃない

まるで絵本の世界に紛れ込んだかのような空間だったからか、
管理棟にたどりつくまで
あたまのなかではarneがずっとずっとループしていた

「大切に登った山には、歌があったでしょう」
思い出とともに串田孫一の言葉を並べてみると
あれは森が歌っていたんだと今更ながら気がついて、わたしは頬がゆるんだ