ROTH BART BARONの夜





ROTH BART BARON ATOM TOUR
昨日はロットバルトバロンのライブを見に行きました。
今まで色んなライブを観てきたつもりだけど、これほど素晴らしい演奏を日本人のバンドで観れるなんて!と感激したライブでした。以前、捨て曲なしって言うわけではないとか言ってしまった私に喝!
会場は福岡のちっちゃい箱で、勿論華美な演出なんて一切無いのに、最初から最後まで感動的で瞬きするのも惜しいくらい圧倒的なステージだった。なんて素晴らしいことなんでしょう!

ギター、トランペット、トロンボーン、鉄琴、アコーディオン、謎の楽器等々…メンバーが色んな楽器を取っ替え引っ替え演奏して、皆で大合唱したり、おもちゃ箱をひっくり返したような音遊び、聴いてて身体が揺れないわけがない。こんなにころころ変えて演奏するのはbeckか!!!くらいしか知らないわ。

ボーカルは透明感ある歌声で、客席にメンバーがおりてきて演奏するというアンコールではマイクレスで美声を披露。胸を撃ち抜かれたような衝撃でした。その声天使かよ!
暗い曲ばかりのRBBと思っていたのに、全体的に賛美歌を聴いているような救われる気分でした。大地を這う様なドラムロール。世界が始まる音楽。

彼らの演奏は、シガーロスが深い雪から這い出して『残響』を出した時の衝撃のような、NATSUMENの化学反応のような音楽で、正にポストロックの新しい夜明けを感じることができました。ロックの新しい息吹。それを日本語で聴けるなんて…!幸せすぎる。

ボーカルの方が何かのインタビューで『YouTubeとかネットで音楽の情報が簡単に手に入る時代だからこそ、ライブで特別なものを見せたい』風なことを言ってた気がしますが、今日、イヤフォン越しでは感じきれない彼らの全力の表現を体験できて、彼らの音楽の印象が全く変わったものに進化し、こう言うことかーと身を持って感じました。

明日にでもまたライブを観に行きたい。友達も夫も連れて行きたい。皆で観れたら最高に幸せだろうな。ってか、一緒に行ってくれたSちゃん心からありがとう。

RBBのライブは今まで観てきたバンドの中で1番良かったかもしれない。嘘、やっぱりあれもこれも良かったライブあったわ。でも1番に値するくらい良かった。ライブを楽しんでもらおうという心のこもったパフォーマンスの数々に胸打たれたから全身で楽しめた。ポストロックやアイスランドの音楽が好きな方は是非聴いていただきたい。もちろんライブで。

今年も良いライブに出逢いたいな。幸先良いスタートです。来月は台湾のcicadaを聴きに行く。楽しみです。


追記
RIP David Bowie…

追記2
RBBのライブでの曲展開が神業だったことを書いておかなければ。CDとまったく違う印象を受けたのはそうなんだろう。これも何かのインタビューかなにかで観たような気がするけれども、ツアーの中で曲が成長していくって、まるで生き物なんだな。BigHopeのサビに入る前の強烈なドラムが胸鷲掴み。