GW小川山 #5 夫婦でおかわりマルチ



DAY4

屋根岩二峰セレクション(5.9 6P)

自宅の関西方面から無事に戻ったA木くんと今日から合流のYちゃんのゆかいな仲間たちはショートということで、私たちは小川山の有名マルチピッチのセレクションへ出かける。
そもそも今日は妙義山の登山と観光の予定だったけれども、昨日のマルチがとても楽しかったのでおかわりマルチとなった。こんな急な変更に対応できるのはリードしてくれる夫のおかげ。

なにやら有名なルートなのでいつでも混んでいるとの前情報で、早朝から出発。したのは良いものの、山道は一度峠を越え、岩場への取り付き分岐を探し彷徨い、また登るというアプローチで疲労困憊の私は意識が遠のく…。夫も流石にきつそうであったが。
かつて私にも何時間でも歩ける、どこへでも行けるなんて思ってた頃があったのだ。今や手のひらで潰しそこねた蚊みたいにふ〜らふらと歩いている。
過去の縦走を走馬灯のように思い出しながら、夫に弱音を吐いているうちに岩場へついた。

すでに先行パーティーが2組、いずれも3人組のシングルロープで順番待ち。岩場に着くと私も気持ちが高ぶって、昨日の流星巡りの岩場とは対象的なスッキリとした大岩壁を見上げて思わず笑顔が出る。

渋滞して終了点やテラスで大休止したり、ロープが大岩に引っかかってしまいノービレイで恐怖のトラバースをしたり、その他クライミング以外のことでのトラブル?はあったものの、1P目の中盤のスラブ以外はわりと快適に頂上へ。先日の流星めぐりと同じくピッチが短いものばかりであっという間に登攀が終わってしまった。スラブからチムニー、クラック、フレークと様々な要素がルートにたくさんあり楽しかった。最後のクラックは渋滞していたし、私がクラックが苦手なこともあり右へ巻いた。

岩場を抜けた先には別天地の岩峰ロケーションが目の前に広がっていた。何人ものクライマーがいくつもの岩壁に小さな点となって張り付いているのだからおったまげる。
キャンプ場から見上げていた遠い山々の天辺にあった白い岩峰にいままさに立っている不思議を噛みしめた。
周りを見渡せばいずれのパーティーもシングルロープで取り付いている。ダブルは私達だけ?これだけ短いマルチなら、降りてショートに転身ができる贅沢な環境なのでシングルが主流なのもうなずけると思った。

他の2パーティーは懸垂下降して下山するようだったが、私たちは歩いて下山した。
これがなかなかに悪い岩場の歩きで、懸垂して降りたかったと私はふてくされる…。
しかし1ピッチ目に降りてきた頃、まだ1パーティー目の方も降りてこれず、下から登ってきているパーティーとの離合渋滞になっていたので、急がば回れ、セレクションは歩いて降りるのが正解なのかもと思った。



1ピッチ目の取り付き。
白ヘルのお兄さんにセレクションのこと色々丁寧に教えていただきました。



頂上からみえる岩峰郡
クライマーを探せ


回収したガチャ類が非常に重い



何岩でしょうか



キャンプ場までの遊歩道は行きとは違う順路で帰る。こちらは起伏がないので次回来ることがあれば時計回りから入ろう。
ボルダーの方たちを遠巻きに応援しながら、また、昨日閑古鳥が泣いていた小さな岩に色とりどりのマットが敷かれ何人ものボルダラーがその岩を囲んでいたことに驚きながら、昼にベースキャンプへ戻ってきた。もちろん薪を集めながらね。

川上村へ出て、レストラン141で千キロカロリーオーバーの肉定食を食べ、コインランドリーと買い物とお風呂を時間の無駄無くこなし、廻り目平へ戻る。
キャンプ場に戻ってくるたびに車もテントもどんどん増えてゆく 。おまつり会場みたいだな。
Yちゃんパーティーと早めに焚き火をして、夜ご飯は二人でアヒージョ。家で採ってきたローズマリーが大活躍なのだ。





GW小川山 #4 小川山レイバック

DAY3-2

せっかくなので小川山レイバックを見てみたい、と思った私の希望から、ゴジラ岩から下山後すぐに小川山レイバックへ向かった。
落ち葉で踏み跡が消されている森の中を夫はぐんぐん進んでいく。私もYちゃんも足が本当にくたくたで、腕で歩きたいねと言い合うくらい疲れていた。
これまた雑な概念図だけを頼りに森の中を進み、結局迷い、かなり遠回りしながらも夕刻に岩場へ到着した。

そこには人工物かと疑うような綺麗に岩肌が切れ落ちているクラックの岩壁があり、その荘厳さに息を呑んだ。GWの中日、静かな小川山の森のなかでこの岩を前にして、なんでこんなかっこいい岩を登ろうと思うんやかクライマーの馬鹿たれと不思議に思いながらも、私も触れてみたくて胸がドキドキしていた。




video


夫がカムをセットしながら危なげなく登り、TRをセットしてくれた。
ジャムれない日本代表の私はTRでほぼレイバックオンリーで登り、YちゃんはTRのバックアップ付きでカムをセットしながら地道にハンド&フットジャムだけで登った。硬派かよ。

場内のお風呂に間に合いそうだったので、登り終えたらササッと片付けて下山する。もちろん薪を集めながら…苦行。

夜は前日にナナーズで仕入れていたとりじん(味付きの鶏肉)を野菜と炒めて食べた。
三人で焚き火を囲み、締めに蛍の光を歌い、マルチにクラックに1日を満喫した私たちはジャンピング寝袋インをきめる。
世間は平日。テントもまばら、まだまだ静かな小川山の夜。


イルカみたいな巨石だなあ